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【体験談】初めての大腸内視鏡検査|痛い?つらい?恥ずかしい?

医師に大腸内視鏡検査をすすめられたけれど、どうしよう?!いやだなー…と思っているあなた。検査をためらうのは「痛そう」「恥ずかしい」「こわい」からではないですか?実際はどうなのでしょう?!

そこで、わたしが初めて大腸内視鏡検査を受けたときの感想を詳しくお教えします。ぜひ最後まで読んでくださいね!

大腸内視鏡検査を受けたきっかけ

みかゆは40代後半。健康診断はほぼ毎年受診していて、いつも特に問題はありませんでした。

ところがある年、医師から「便検査で潜血が認められたため、大腸内視鏡検査を受けてください」と言われてビックリ!特に具合が悪いこともないし、検査の必要性なんてまったく感じません。それにもし内視鏡検査をするとしても、もう一度便検査をして、それでも異常が認められた場合に初めてやるものだと思っていました。

検査を断ろうとしましたが、「40歳過ぎたら一度は受けておいたほうがいいからね」と、あれよあれよという間に日程を決められ、検査前日から飲む下剤などを持たされて帰りました。

わたしは納得がいかず「便潜血が一回でただけで内視鏡検査をするなんて、もうけ主義の病院なんじゃない?!」なんて文句を言いながら、ネットでリサーチしまくりました。すると、次のことがわかってきました。

  • 日本人の死亡原因の第一位はがん
  • 女性のがん死亡率の第一位は大腸がん、男性のがん死亡率の第三位は大腸がん
  • 大腸がんは40代になると急速に罹患率が上昇する
  • 大腸がんの初期は自覚症状がない

以上のことから、40代になったら一度は大腸内視鏡検査を受けておいたほうがよいということが、多くのサイトで共通していました。

そこでやっと「一度検査を受けておくか…」と、しぶしぶ覚悟を決めたのでした。

大腸内視鏡検査|前日

大腸内視鏡検査では、検査時に大腸をからっぽにしておく必要があります。そのため、わたしの場合、前日の夜9時までに食事をすませるように、と病院側から言われました。こうした指示は、健康診断でレントゲン検査や胃のバリウム検査をする場合でもおなじみですね。

大腸内視鏡検査の場合は、さらに「検査前日の朝から消化に良いものを食べましょう」という注意事項が加わります。

わたしは事前に病院から、消化に良い食材や、おすすめのメニューが書かれた紙を渡されていました。

おそらく、前日に消化の良い食事をしておくと、検査当日に下剤を飲み始めてからの排便がラクになると思います。

逆に消化の悪いものをたくさん食べてしまうと、腹痛がひどくなったり、おしりが痛くなったりしやすいのだろうと思います。検査前日の食事は、できるだけ消化の良いものにしておきましょう。

また、寝るまえに最初の下剤を飲むように指示がありました。この下剤は液体で、量が少なく味がほとんどないので、難なく飲めました。

わたしは「夜中に急にトイレに行きたくなって、間に合わなかったらたらどうしよう?!」なんて心配しつつも、早めに眠りにつきました。

大腸内視鏡検査|当日

昨夜飲んだ下剤がきいて、朝4時頃に「あ、トイレ行きたいかも」と目が覚めました。お腹がキュルキュルいっていましたが、メガネをかけたり上着を羽織ったりしてから、ゆっくりトイレに向かっても充分間に合いました。ただ、腸がギュッと締め付けられる感じで、いつもよりお腹が痛かったです。

排便はそれから2~3時間のうちに、もう1~2回あったと思います。腹痛はだんだん弱くなりました。

検査当日は、朝から食事はできません。飲み物は水なら飲んでOK。コーヒー、ジュースなどはNGです。脱水症状を防ぐため、水分を積極的にとるようにとの注意書きがありました。 

そして検査開始の3時間くらいまえから、いよいよ腸管洗浄液を飲み始めます。わたしの場合は「モビプレップ」という腸管洗浄液でした。白い粉が入っている立体のビニール袋に、水を入れて粉をよく溶かしてから、コップに入れて飲みます。

「モビプレップをコップ2杯+水をコップ1杯」のセットを5~8回ほどくり返します。モビプレップを飲むと1~2分でトイレに行きたくなります。すでに下剤で主な固形物は出しているため、腸洗浄液を飲んだあとは、肛門から水分がシャーっと出ていきます。便意は弱めで、我慢しようと思えば我慢できそうな感じでした。腹痛はありませんでした。洗浄液を飲んではトイレへ、をくり返しました。

モビプレップはスポーツ飲料に塩を入れたような、あまじょっぱい味です。塩ソフトクリームとか塩大福が好きな人には、飲みやすいかもしれません。「おいしい」と言う人もいるらしいです。

残念なことに、わたしはモビプレップを飲んだ瞬間「うえっ!不味い!!」と思いました。すごく不味いものを何杯も飲むなんて本当につらく、何度かオエっと吐きそうになりながら、必死に飲みました(T_T)

腸管洗浄液は、便に固形物がなくなり、色が黄色から透明になるまで飲み続けます。なかなか透明にならないと、腸管洗浄液を飲む量が増えてしまうので、やはり「検査前日に消化の良いものを食べる」ということが大きなポイントになると思います。

いざ!検査のために病院へ

腸管洗浄液を飲み終える頃、ちょうど病院へ向かう時刻となりました。「病院へ向かう途中でトイレに行きたくなったらいやだなぁ」と思いましたが、この時点でトイレに行きたくなるのは腸管洗浄液を飲んだすぐ後だけだったので、大丈夫でした。

病院へ着くと、受付を済ませて更衣室に案内されました。その際、看護師さんに「便は水分だけになっていますか?」と聞かれ、「はい、なっています」と答えました。実際に便の状態を見せてチェックされることはありませんでした。

検査着は、ひざ下までありました。検査着の下には、上半身は下着だけつけてOK。下半身は、病院から渡された紙ショーツをつけました。紙ショーツはゆったりとした紺の短パンで、おしりの部分だけ縫い目がなく、開けるようになっています。くつ下は締め付けがないものなら履いていてもOKとのことでした。

検査着の下には、いちおう上下に下着をつけているので、検査着で廊下に出ても恥ずかしくありませんでした。

それから処置室で看護士さんに血圧を測ってもらい、点滴を入れるための針を腕にさしておかれました。ちょっと緊張してきました…(;・∀・)

大腸内視鏡検査、開始!

いよいよ検査室へ!

腕にさされた点滴用の針の先の管に、点滴がつなげられます。針はすでにさしてあるので、ここでは痛くもかゆくもありません。

腰ぐらいの高さの台に横向きに寝て、ひざをかかえるような姿勢になります。看護士さんが紙パンツの穴の部分をビリッと破って広げますが、紙パンツはずっと履いたままです。おしりや下半身を丸出しにするようなことはないので、恥ずかしくありませんでした。

それに医師や看護師にとって、肛門なんて見慣れたものです。恥ずかしがり屋の人は「わたしは蟻の行列のなかの一匹にすぎない」と思ってみてくださいね(^^)

すると突然、のどのあたりが熱くなり、軽いめまいのような感覚が!怖くなって医師を見ると「いま麻酔入れたからねー、ちょっとフワッとするよー」と。な~んだ先に言ってよー、死んじゃうのかと思って焦ったよ( ̄▽ ̄;)

次に「カメラいれていきますねー」と、おしりのあたりをゴソゴソ。モニターを見ていると、しだいに管のなかを進んでいるような映像に。「え?これ、もうわたしの腸の中?!ぜんぜん痛くない、よかったー(≧▽≦)」

医師はモニターを見ながら内視鏡を操作していきます。わたしはモニターに映し出される映像に興味津々。ところがモニターは医師が見やすい位置にあるため、わたしは後ろを振り向くように、首を90度くらい曲げてモニターを見ていました。それに気付いた医師が、わたしが見やすいようにモニターの角度を少し変えてくれました。

しばらくすると、下腹部に鈍い痛みが…。生理痛の痛みと同じです。医師の顔を見ると「ごめんね、いま痛いねー。腸が曲がってるところだから、カメラの管が腸にあたってるんだよねー。」と。ちょっとガマンしていたら、痛みはなくなりました。痛かった時間は、10秒もなかったと思います。

「カメラが奥まで入ったから、引き返しながら腸の状態を見ていきますね」と医師。すると途中で小さな水ぶくれのようなものが。「小さいポリープがあるから、とっちゃいましょう。」ポリープに小さな針金のわっかのようなものをかけ、わっかをとじるとポリープがなくなり、少しだけ血がにじんでいました。その間、痛みがないのはもちろん、触れられている感覚もまったくありませんでした。

医師は看護士に「出た?出た?」と聞いて、切除したポリープが機械から出てくるのを確認しているようでした。切除したポリープは、あとで検査に回され、がんがないかどうか調べられます。

ポリープ発見→切除→「出た?出た?」を何度かくり返しましたが、ぜんぜん痛くないので、カメラが自分の腸のどのあたりにあるのか、まったくわかりませんでした。

そのうち、おしりのあたりがゴソゴソすると「はい、終わりましたよー。点滴に麻酔の拮抗薬入れますねー。」と言われました。医師は退出し、看護師さんたちは後片付けをしているようです。

数分(5分くらい?)たったあと、「はい、ゆっくり起き上がっていいですよー」と言われました。寝ぼけているような感じのまま、ゆるゆると起き上がり、点滴をしたまま廊下のベンチへ移動。しばらくして処置室で看護士さんに点滴を外してもらい、今後の注意点等を教えてもらいました。更衣室で私服に着替え、さらに診察室でドクターから説明がありました。

ポリープは見た感じ良性で心配ないが、念のためがん細胞がないか検査にまわすこと。その結果をききに2~3週間後に診察にくること、とのことでした。

まだぼーっとしていましたが、がんばって一人で帰りました。けっきょくこの日は夜ねるまで、寝ぼけているような感じが抜けませんでした。

大腸内視鏡検査のあと|当日から翌日

大腸内視鏡検査のあと、病院からゼリー飲料とおかゆのレトルトを3食分渡されました。絶食と検査のあとは、1日かけてゆっくり腸の回復を図る必要があるそうです。

わたしは検査が終わって初めてこのことを知ったので、けっこうショックでした。「うそでしょ?!早く好きなもの食べたい…」と、かなり切ない気持ちになりました。

そのかわり、レトルトの味は、かなりおいしかったです♪

検査の翌日は動く気がしなくて、一日中横になって、ほとんど眠っていました。初めての検査で疲れたのか、麻酔が残っていたのか、理由はわかりません。具合が悪いわけではないのですが、自分でも不思議なほど、とにかく眠っていました。たまたま仕事が休みで、ほんとに良かったです。

大腸内視鏡検査のあと|翌々日から一週間後

検査の翌々日から仕事でした。検査翌日はほぼ眠っていたので、出勤できるか心配でしたが、起きてしまえば意外と大丈夫でした。

わたしのように検査でポリープを発見・切除した場合、その後一週間は運動や旅行などは禁止です。ポリープを切除したあとが傷になっているため、出血のおそれがあるからです。食事も、一週間は消化の良いものをとるようにと病院で言われました。

たまになんとな~く腸がちくちくするときがあり、「傷あとを便がとおっているのかな?」なんて思ったりしました。

検査後、最初の便には少し血がついていましたが、痛みなどはなく、あとはいつもどおりでした。ちくちくも感じなくなりました。

ポリープの検査結果を聞きに病院へ

検査から約3週間後、切除したポリープが悪性のものでないかどうか、検査の結果を聞きに病院へ行きました。

結果待ちのあいだ、「もし、がんだったらどうしよう…?!」という気持ちが湧いてきて、不安になったりもしました。

結果は「ポリープはどれも良性だったので心配いらない」とのこと。ホッと一安心。

「今後、健康診断で便潜血等の異常が特に見つからなければ、次の内視鏡検査は3年後くらいでよいでしょう。健康診断を毎年きちんと受けるように。」とのことでした。

内視鏡検査をしなければ、ポリープががんになっていたかもしれません。内視鏡検査をして本当によかったです!

まとめ

大腸内視鏡検査は麻酔を使用するため、基本的に痛みは感じません。腸壁にカメラや管がこすれた場合に、鈍い痛みがあるようです。わたしの場合、ほんの数秒だけ生理痛と同じ痛みを感じました。

検査の時は紙パンツをはいたまま、紙パンツの穴からカメラを挿入するため、おしり全体を出す必要はありません。恥ずかしくありませんよ(^^)

わたしにとって一番つらかったのは、腸管洗浄液をたくさん飲むことでした。味の好き嫌いによりますが、正直、わたしにはとても不味かったです。でも必要があれば、また内視鏡検査を受けたいと思っています。

大腸がんは初期に発見すれば完治する確率が高い病気です。にもかかわらず死亡率が高いのは、検査を受けない人が多いからです。

下剤や腸管洗浄液を飲んだり、検査後に回復食をとる必要があったりと、胃の検査と比べると我慢は多いです。それでも、大腸がんになってしまった場合の治療のことを考えると、内視鏡検査の負担など比べものにならないほど軽いはずです。

ポリープは放っておくと高確率でがん化します。内視鏡検査でポリープや初期のがんを発見・切除しておくことは、とても大切なことです。

健康診断で便潜血が出た場合や、医師に検査をすすめられた場合、また大腸がんが急増する40代以降の人などは、ぜひ内視鏡検査を受けておきましょう!

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