スイミーの作者「レオ・レオーニ展」は、かわいい!きれい!懐かしい!

「スイミー」は小学校2年生の教科書に載っているおはなし。ずっと昔に読んだだけなのに、絵の具が滲んだような淡い絵まで、心に浮かんできませんか?

スイミーの作者はオランダ生まれのレオ・レオーニ(レオレオニ)。「レオ・レオーニ展」では、展示品のほとんどが写真撮影OK!絵本のかわいいキャラクターから、ちょっと不気味な油絵まで、レオ・レオーニの作品を見てみませんか?

レオ・レオーニの代表作「スイミー」

小さな黒い魚スイミーは、兄弟みんなが大きな魚にのまれ、ひとりぼっちに。海を旅して出会った仲間と力を合わせ、大きな魚に立ち向かいます。

「スイミー」は小学校2年生の国語の教科書に載っています。小さい魚が力を合わせて、大きな魚に立ち向かうおはなしは、いつまでも心に残っていますね。絵の具がうすく滲んだような絵も覚えている人が多いのではないでしょうか?

スイミーの絵は「モノタイプ」という技法で描かれています。モノタイプとは、紙やアクリルなどの上に絵具を塗り、乾く前に写しとることで偶然の表現と効果を狙う版画の技法です。そのため、まったく同じものを制作することは二度とできません。

スイミーの原画はスロバキア国立美術館に収蔵されている5点のみ。それらは絵本に使われた原画と同じ版を使って再制作されたものであり、実際に絵本に使われた原画は残っていないと考えられています。

もしその原画が残っていたとしたら、いったいどれくらいの値がつくのでしょうか?!ついついそんなことを考えてしまいます(^^;

スイミー以外にもたくさんある!レオ・レオーニの絵本

このかわいいネズミ、見たことがありませんか?これは「フレデリック」というネズミの絵本です。スイミー同様、世界中で親しまれ、キャラクターグッズもたくさん販売されています。

この絵本では、切った紙を貼り付けていって一枚の絵を構成する「コラージュ」という技法が使われています。ねずみのモフモフとした毛の質感は紙をちぎることで、植物のスッキリしたラインはナイフやハサミでシャープに切り取ることで作り出されているそうです。

「みどりの しっぽの ねずみ」は油絵で描かれています。絵本としてはめずらしいそうです。

コラージュ技法の絵本と比べると、背景にも色があってカラフルですが、絵に重みがあるような気がしませんか?

「あいうえおの き」は色鉛筆だけで描かれています。絵は他の絵本よりも写実的ですが、文字たちが葉っぱの上で暮らしているおはなしで、レオ・レオーニの平和へのメッセージがこめられています。大人にも人気の高い絵本です。

絵本以外の作品もたくさん!レオ・レオーニ

レオ・レオーニといえば絵本作家と思われるかもしれませんが、彫刻や絵画、グラフィックデザインなど幅広い分野で活躍していました。

上の写真は「平行植物」というシリーズのブロンズ彫刻と油彩画です。平行植物とは、リアルとフィクションが入り混じった架空の植物。

メルヘンに少しホラーが混じったような、妖怪っぽさをわたしは感じました。あなたはどう思いますか?

レオ・レオーニの生い立ち

レオ・レオーニは1910年、オランダのアムステルダムに生まれました。父親は公認会計士、母親はオペラ歌手、叔父はコレクターという裕福で芸術に囲まれた環境で育ち、幼少期から「アーティストになる」と心に決めていたようです。

レオ・レオーニはベルギー・イタリア・スイスなどでの生活を経て、1939年アメリカに亡命。大手広告代理店や新聞社でアートディレクターやグラフィックデザイナーとして活躍し、数々の賞を受賞しました。

↑レオ・レオーニが手掛けた製菓会社の広告です。シンプルで愛らしい絵が、お菓子のパッケージにピッタリ!

↑ビジネス雑誌「フォーチュン」で手掛けた挿し絵。大学で経済学を専攻していた知識が大いに役立ったそうです。

1959年、「あおくんときいろちゃん」で絵本作家としてデビュー。これは買い物に飽きた孫たちを宥めるために、レオ・レオーニが即興で作ったお話だそうです。

1962年以降、レオ・レオーニはイタリアで年に1冊の絵本を出版しながら、油彩画、彫刻、版画などの制作に没頭します。

「平行植物」は架空の民族の民話や地史などを織り交ぜ、学術書の体裁で出版されました。そのため本屋では美術書ではなく、誤って実用書コーナーに置かれていることもあったとか…

そして1999年、レオ・レオーニはイタリアのトスカーナ地方で亡くなりました。あたたかい人柄で、多くの人と交流を持ち、とても愛されていたそうです。

レオ・レオーニ展はどこで見られる?

「だれも知らないレオ・レオーニ展」は東京都の板橋区立美術館で開催されています。ネット予約制なので、密にならずに楽しめます。お近くの方はぜひ、行ってみてくださいね。

レオ・レオーニの絵本は大人になった今だからこそ、あらためて感銘を受けるおはなしがたくさんあります。英語版で楽しむのもいいですね!

大人かわいいグッズがたくさん!レオ・レオーニ

レオ・レオーニの絵本のキャラはシンプルでかわいらしいものばかり。子どもはかわいく、大人はおしゃれに使えるものがたくさんあります。

マグカップの柄はスイミーなど他にもいろいろ。1つずつそろえていくのも楽しそう♪

どこに飾っても馴染んで、雰囲気が明るくなるアートポスター。他にもスイミーやフレデリックなど、いろいろな絵があるのでお気に入りを選んでみて。

アクセサリーやアロマなど、プチトレーになにを置くかは、あなた次第。単品でもセットでも。

まとめ

誰でも知ってるおはなし「スイミー」。他にも、眠たそうな目をしたねずみやカラフルなカメレオンの絵は、見たことがある人も多いと思います。今もう一度、レオレオーニの絵本を読んでみませんか?大人になった今だからこそ気付けるメッセージが、きっとあるはずです。

レオ・レオーニの絵本は、子どもから大人まで、世界中の人々に親しまれています。もし言葉が通じない相手でも、レオ・レオーニの絵を見せれば「あー知ってる!」と笑顔になれるでしょう。そうした小さな積み重ねで平和が世界になることを、レオ・レオーニは願っているのかもしれません。